檸檬(新潮文庫) - 梶井基次郎

"えたいのしれない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。" なんとも引き込まれる書き出しからはじまる近代文学。京都を舞台に、レモンという果実に魅了された男性が描かれます。この男性は、いったいどういう行動をとってしまうのでしょうか。 10ページにも満たないとても短い物語ですが、魅力はたっぷり。ぜひ京都で読みたい梶井基次郎の一作です。三重県松阪市が舞台の『城のある町にて』とあわせてどうぞ。