アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで(講談社選書メチエ) - 大和田俊之
🇺🇸 アメリカ合衆国
アメリカ音楽産業の殿堂・グラミー賞の歴代受賞者も多数登場。 偉大なるプレイヤーたちとそのサウンドの<歴史>をめぐる、エキサイティングな1冊! ロック、ジャズ、ブルース、ファンク、ヒップホップ……音楽シーンの中心であり続けたそれらのサウンドは、19世紀以来の、他者を擬装するという欲望のもとに奏でられ、語られてきた。 アメリカ近現代における政治・社会・文化のダイナミズムのもと、その<歴史>をとらえなおし、白人/黒人という枠組みをも乗り越えようとする、真摯にして挑戦的な論考。 2011年サントリー学芸賞[芸術・文学部門]受賞 [目次] はじめに 第1章 黒と白の弁証法 ――偽装するミンストレル・ショウ 第2章 憂鬱の正統性 ――ブルースの発掘 第3章 アメリカーナの政治学 ――ヒルビリー./カントリー・ミュージック 第4章 規格の創造性 ――ティンパン・アレーと都市音楽の黎明 第5章 音楽のデモクラシー ――スウィング・ジャズの速度 第6章 歴史の不可能性 ――ジャズのモダニズム 第7章 若者の誕生 ――リズム&ブルースとロックンロール 第8章 空間性と匿名性 ――ロック/ポップスのサウンド・デザイン 第9章 プラネタリー・トランスヴェスティズム ――ソウル/ファンクのフューチャリズム 第10章 音楽の標本化とポストモダニズム ――ディスコ、パンク、ヒップホップ 第11章 ヒスパニック・インヴェイジョン ――アメリカ音楽のラテン化 注 Bibliographical Essay │参考文献紹介 あとがき 索引