京都ごはん日記 - いしいしんじ
🍡 京都府
朝から創作。昼を過ぎれば、飲んで食べて唄って踊り、神社に本屋にレコード屋、錦やメトロをぶらぶらし、全国各地を飛び回る。鯖寿司、焼き鳥、お好み焼き、ビールに焼酎、さあ乾杯!巻末特別付録「いしいしんじの京都地図」「美味しい店紹介」他「園子さん、この家、おんなのひとや」初めて家の前に立ち止まったとき、ここに住むことはわかっていた気がする。次に京都を訪ねたのはおよそひと月後、大家さんに挨拶し、不動産屋さんと契約を結ぶためだった。ここでまず、ぐらっと土地が揺れ、空間にあいた隙間から、妙なものがペロッと舌をのぞかせた。京都という町、共同体、存在は、つくづくごっつい。(「まえがき」より)